なにもかもを共犯してくれる女子を探してはいるが見つからない、それどころか、彼女たちは木漏れ日の裁断で細切れに罪を単独犯で遂行しつづけている、それは誰のものでもなく、些細な恐怖に悴んだ心で惹かれる女の瞳は覗き込む、この世界のずっと彼方を、おれは、おれは、あの命が痙攣し出すような瞬間が好きだ、彼女はおれを路程させる、おれがおれを知らずにいることを知らしめてくれる、至る所に女が咲き乱れているから、おれは、ここから一歩も動けない、彼女たちは完全な無関心でもっておれを拘束している、

ああ、Panopticonの脊髄移植!、おれを監視してるおまえの脂汗!

この機械と手を組むことの恐ろしさだけは失ってはいけない、この恐怖に麻痺してしまう事だけは食い止めなければいけない、この事態はほとんどPanopticonの脊髄移植だ、あの卵子のなかを精子が見渡すかのような脊髄を今はもうこの機械に手を触れる誰もが無意識の内に新たな器官のように有してしまう、問題は、光の回線のなかで蠢くすべての粒子が自由であるかのように乱舞しているがそのすべてが何者かによって見つめられている、見つめられることを少しでも願うその粒子たちの蠢きの増殖、監視する事と監視される事、殺すことと殺される事が同時に波打ってる、こうして正気でありつづける事こそが狂気なのだ、狂気、そんなものとっくに俺を見放して昇天しちまってるんだ、