2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

抱くように見殺した、乙女の幸福の波紋が、僕を幾度も、僕だけを殺しつづける、気高く堕ちる余生の道の角で終わりなく仕返しで、棄てられた書物に生える黒点を一つづつめぐりながら、真新しさを蘇り、女だけが繰り返した、僕は、かろうじてあるその指先で、…

はだける女の子の油性に憧れる、君の香油だれにとびちる、死角で踊れば夜が逆恨み灯る、 おれはこの世のすべての女を身籠らせたい訳じゃなかった。 すべての行為に意味を持たせるなんて、すべての行為に正しさを無理やりに吹きかけるなど、なんて無様な粉砕…

性懲りなく貪るんだ、邪な夜服に精巣の皸は締め出しを食らって、支配連中、恋愛未遂、轟く応募の清め、小銭を握った手がなぜに震える、眉間の疼きの途方もない脅迫は、頭上に聳えるあの光の腫瘍がおまえをどこまでも深く閉じ込めたのか、熱に魘されるいつま…

媒体の新地に放された君を見上げてた、君の肌の色、君の肩幅、君の言葉から溢れる君の心を僕は必死で読み上げた、君の鼓動が君の声に映る時を必死で、僕のなかに君は充填されてゆく、君は僕のなかで存在を確実に息づかせていった、僕は一度たりとも君に詩な…

革靴の隙間の気味悪さもおまえをからかうんだ、泥が言うには、言語粉砕に塗れておまえは、あの若い農婦の汗でインクの瘡蓋を剥がしたいのだ、ぬるま湯で瘡蓋を濯いで塗りたくり!、中心を切り抜いて地上に垂らせば!、この地を切り抜いて、飛び込めると思い…

女の仕草の騒音がなにもかも掻き消して、不貞腐れた路上に声を伏せた、窓にぶちあたった光が屈折して肌にとっくに到達を投棄して猟師の足音の軋みのようにおまえの頬に、 熟れる添い寝、都市の水銀にかぶれる、心を待ちわびて、夜を食う、そっと書生の無様な…