2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

精細な忌諱に赤い湿気は微睡む 家老が麦の噴く命乞いの染みを摘み隠す時 日の囮に噛み砕く米の芯の気怠くおれは 気を結び ありもしない銜え煙草に火の粉を塗す毒で糺せ部屋の軌道が遠心で削がれ すべての色が真実を燻し漉し尽くすまで 襤褸切れの肌の破傷風…

粗景の不適な快晴だ 窓に老ける水蒸の即位が衣擦れに光の糟を叱る 待ちたければ待て 異国の処罰の無形には回帰を塗せ 食いつないだ脈に 明るい闇の祝祭 今夜を君の瘡蓋で塞ぎたい 君は幸福を死産したんだ

性懲り無く孕む精製の出棺 滲む海路 先端 みぞおちに輝く消失の取っ替え 喝采する窓共の小便 止める正気が銜え煙草 日没に討てる狂気 書生の隠し持った制裁

拒絶の指先に劣勢痙攣で摩る殺気だけがずっと君に純粋を捧げてればいい 一瞬で不滅に交わる腐植の喘息書簡が尊厳を投げ売る 街角に点滅する横暴な日差しの最終関節にそれを食い込ませ人肌の涙に噎せ返れ 夜通し君に瞬いたおれの風を囮に見せびらかした旗の口…

12月9日

あなたは僕の孤独を奪い、もっと強い孤独を僕にくれる。 あなたのかわいさが僕の悲しみを慰め、 あなたのかわいさがもっと強く僕を悲しくさせる。 土かぶりのままの野蛮な感情であなたは僕を揺り起こす。 あなたはあなた以外のすべてのものを僕から奪い去る…

12月7日

冬になにもかもがかじかむ頃まではしばらくの間はもう、 あなたの姿を見る事もできないから、 あなたのラジオが放送される土曜の夜をなにより心待ちにしています。 あなたの声がエッチな言葉を拒むその声が好きだよ。 あなたの照れる顔を、必死で思い浮かべ…

拒絶の指先に劣勢痙攣で摩る殺気だけがずっと君に純粋を捧げてればいい 一瞬で不滅に交わる腐植の喘息書簡が尊厳を投げ売る 街角に点滅する横暴な日差しの最終関節にそれを食い込ませ人肌の涙に噎せ返れ 夜通し君に瞬いたおれの風を囮に見せびらかした旗の口…

君は覚えているだろうか しけもくの灰臭に触れた君の睫毛が 玄関先で喚いた朝方の霧に かわいい君の胸を悲しみで膨らましてあの時 君は僕をこうやって指で於いて 僕の額の最後の希望を微笑んで強く睨んだんだ 甘い残酷さを瞳いっぱいに溜めて 僕は言ったね …