詩人の最初の詩は溜息だ、詩人の最後の詩は沈黙だ、

錯乱を詩と呼び腐れる程におれは病魔に冒されてはいない、奴らは試みる、
作用の脊髄に無理矢理になにもかもを詰め込んで、あいつらは錯乱の絶対的な純粋の痙攣を飼い馴らそうとする、おれ如きが言語のうえに優位に立つだと?

おれは痩せこけて、女どもはふくよかになってゆく、女どものあの肉体の繁栄はどうだ、まるで死にゆく田だ、あんなもの、あんなもの、いよいよ乳房が母性の腫瘍を孕んで爆発するのなら、おれは目をつむってそれを浴びようか、白々しいぬくもりで、おれを育てちまって、また汚物が喚くんだ、

落ち着き払った複製写真のなかでおまえは、囲まれ、離別する、その最中だって心臓に死花を飾り立てた悦男どもの視線の乱雑な依存が彼女を幾度も失敬するんだ、おまえの愛する女がどれだけの男の夢になってるか、おまえは煮えくりかえる、拳のなかで朝日を浴びたその血が猟奇を起こし、おまえは奴らの心臓をひっぺがえすんだ、彼女の吐息が善良さに満ちてはやがて夜に身を潜めその丸みをかくしてしまうその暴露に、おまえは青ざめ、対決しつづける、刺さる隙間もないくらいにびっしりに!、彼女の善意と憎悪と欲望の刃先でおまえの心臓にいっぱいの花が咲くんだ!、おまえは彼女専属の花畑になっちまう!、壊死してゆくおまえの竿は茎のように彼女の花弁を生ける、おまえのなかで女の花が、しかめっ面のグラス口に、凍傷する日差しの爛れが、言いふらすんだ、奴はもうだめだって、おれの噂話に涎を飲んで、おまえもおれの威勢をのろうんだ、