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君が最大の敵だ。
なにが帝劇だ、なにが大河ドラマだ、なにがハリウッドだ。
君のかわいい口が未来をその権威を食いたがってる時の口臭を知ればいい。
俺は君に表現者で居てくださいって言ったんだ。
俺は君に権威芸術専属のメスになれなんて言ってない。

俺は夕日が好きだが、人間どもが一斉に語らい、夕日だと指を刺すあの豪華絢爛な夕日が大嫌いだ。

俺の見ている夕日は野生的な光で俺の虹彩の奥、心音まで見透かす、

豪華絢爛な夕日は、光の回路の旅の途中で、文明に採取され、光に色を縫われつけられ、光にスタッズなんていう杭を打ち込んでみせる、ちょうど、君の好きなシャンデリアに似て豪華絢爛に光が乱暴されてるんだ。

太陽に電球を差し込んで光を文明の大股に差し込んで君は微笑むんだな、あばずれ、表現と添い遂げる乙女ではなく、君は表現をしゃぶるあばずれになるんだ、

尼寺ハリウッドに行くんだろ、いつ行くんだよ、
なにがストレート芝居だ、
あんな芝居の向こうになにがある、
君は俺の心臓に泥を塗る、
俺がこんなにも君をこの世の生命の弛緩を超えた乙女だと賛美して止まない朝に、
君は微笑みながら初日だとかハイウッドだとか大河とかさんまさんとかって口走って俺を君さえいない無人の無感情の彼方に送還するんだ。

せいぜいそのかわいい瞳で震撼すればいい。
真実の君の可能性を知っている示唆心臓を有してるメンズがここに生きてしまっている事を、そいつは誰よりも恐ろしい眼差しで君を批評する。

愛をセシウムに括りつけて情の半減期を永遠にしでかせ。
股の胞子、この朝の眩さ、

俺は怒る、君に怒る、かわいい君が文明に騙されるから、
君は新手の宗教に入信したみたいに甘く濡れ溶けた酷く色気違いな瞳をしてる、融解すんなよ、強い瞳でいろよ、心臓で見るんだ、路上のうえの砂たちの演劇をみろ、銅線のなかの演出家に問え、

君に表現者で居てくれって言ったじゃないか。
言ったじゃないか。

初日葬りおめでとう。