はだける女の子の油性に憧れる、君の香油だれにとびちる、死角で踊れば夜が逆恨み灯る、


おれはこの世のすべての女を身籠らせたい訳じゃなかった。
すべての行為に意味を持たせるなんて、すべての行為に正しさを無理やりに吹きかけるなど、なんて無様な粉砕な裏切りだ、奮えるだけのおれになにができる。
人間的な、歴史共が培った知性そのものをおれは信用しない、おれはうまれちまった。
おれが思考するまえに思考し、おれはおれを服従させたあらゆる愛を今夜こそ全否定する。
きさまらこそ敵だったんだ。
おれはおれのままに思考し、動き回る、どよめき、ざわめき、蠢きだす、おれは静かに夜に灯る。
おれを欺いた、人間共の愛にはうんざりだ。
おれは思考しない。
暴力を暴力として認識する事に我慢ならなくなったその時、おれは歴史よりも優位に立ち、奴等の鼓動以前の本来の輝きに還ることができる、すべては華やかな鼓動に復活するのだ。
せいぜい0年のこの鼓動のなかに想像しうる物語を夢見ながらそれを塗り絵のように満たしてゆくだなんて滑稽な愚痴に堕ちてたまるか。
人間で居る事を疑え。
愛だと認識していたそのすべてを疑え。
異性への感情はもっと得体の知れない蠢きなんだ。
かわいいと言えば救われるおれを締め出せ。
愛していると言えば救われるおれを締め出せ。
はじめろ。
女との正面衝突を。


おれがどんなに足掻いても、人間になんてなれなくても、

愛しているともう二度と言えなくても

女よ

最高に輝け

空に降り立つ花たちよ