2010 08 18

わずか数日です。たったの数日です。数日だ。君はこんなにも上手に僕の視界から行方不明になれる。君の姿を見れない。君がいない。どこを見渡しても、君はいない。こんなにも脆く無残に君の呼吸が見えなくなる事に俺が戦いて、俺は、それでも奮えて君の出現を待つ、俺は君を永遠に心に留めておける程に君の瞳の虹彩の震えもくちびるの拒絶も知らない、ブログで誰も君のきょうの姿を教えてはくれない、君自身が知らせてくれる事なんて絶対にないね?、言ってごらん、そのつもりはないって、夏の日差しに拗ねたくちびるで俺との物語のそのすべての可能性を壊してくれ、ずっといつまでもかわいく俺を無下に、迫る俺の視線を無機へ無関心へ無視へ無へごまかしてくれ、僕は奇跡のような距離によって君を見つけ見つめられる、結局、いつでもすぐに断絶させられてしまう砂糖で編んだ糸よりも脆い距離の硬さなんだ、なぜに、俺が君に会えている、なぜ、こんなにも君が遠いのに、君に到達できる距離がいつもこんなにも脆いのに、絶対安堵の繋がりじゃないのに、俺は、君の微笑を、君の涙を、君の怒った顔を、なぜに、少しだけ、わずかに、こんなにも鮮明に思い出せるんだ、君がかすれてゆく、君が途絶えてゆく、君の呼吸を俺のなかに投与しないと、禁断症状で俺はバラける、君がいない、わずか数日だ、数日だ、君が僕の知らない場所へ夏休みに駈けて行ったその日に、僕の街も、君の街も、今年いちばんに夏に燃やされたんだ、夏が投下しやがった灰を出さない陽炎で、あの熱で、君は38°のなかに逃げていった、僕の溶ける筆先は君へそれでも向かった、駅の改札を爆撃する熱気の雷光ですべての税関を閉鎖させる、俺から、逃げる、去る、君の逃亡を阻止したい、夏の侵攻軍の透明戦車に君は護衛され、微笑のなかに行ってしまう、俺を置き去りにできるのは君だけだ、夏と君の共犯がずっと僕を罵る、
君のsuicaのペンギンくんを拷問しようか、「どこへ行った?、おまえが見たそのすべての光景を話せ、彼女は誰とどこへ、どんな風に微笑んでいた?、おまえが聞いた彼女のいちばん汚い言葉は?、彼女のいちばん美しい言葉は?、彼女の熱は、彼女の心音は、彼女の、あの子は、あの子は、」パスポートの合成革の皺どもを拷問しよう「彼女は、彼女は、」君の携帯のウサビッチに拷問しようか「この子は誰と、どこへ、この子は、」、ああ、俺は俺から君を完全に逃がしてあげたい、この数日の無限の暗闇が、君の面影を奪い去ってしまうまで、



















































































なんて君に似合っている愛おしい君の名だろう、ああ、君の名、君の名、君が英語で自分の名を呼ぶときのあの幼いよちよち歩きの声、そうだ、英語に立ち向かう君は幼子だ、純粋な抱擁でしか君は動けない、君は、君は、