不敵な冷床が闇を改竄する、自白する心臓のうえで有機物が無機物を犯す、三秒前に打った言語が追いかけたのは剥奪未然の Aち Iに SとIに TかEい RすUな 変色する四角い伝達、透けてゆく闇が手にかけたのはこの部屋の瞬きするLED星座の最期色、コーヒー缶が嘔吐した黒のなかで感情が中毒する、愛、恋、生、夕暮れ、虹、青、こいつらは汚れなき言葉の貴族どもだ、その骨組みを解体屋に投げ込む、跡形もなく無に帰す、愛が壊れる、恋が壊れる、生が壊れる、夕暮れが壊れる、虹が壊れる、青が壊れる、朝日の拷問まであと数時間を切った、俺はますます、透けてゆく、言葉の墓場がアイスクリームの墓場と婚約する、青空が甦る、林間学校の息の根を子供たちの声が塞ぐ、俄雨が雲を濡らす、全区域に感情の検問が蔓延る、欠如した工員が、歯軋りと震えで整列する、烙印の喝采を食らうまで、離陸も着陸も許さない滑走路は光を甘く滲ませそれを都市に胚乳する、輪郭を包む全角文字、はめやがった、直訴する音、