数日まえに彼女が帝国劇場近くの舗道のイルミネーションを撮っていたが、やっぱりここでも彼女は舗道と道路の境界線を越えてしまう。

もしもタクシーが通っていなかったら彼女は事態の中心部、イルミネーションの左右の光が贔屓なしに左岸右岸として見える道路の中央にまで突入して写真を撮っただろうと思う。

彼女の距離。
世界との距離。
起きている事との距離のとり方。