清水翔太マダオワラナイがなにが素晴らしいかと言えば、曲調がまんまニュージャックスウィングで俺の好みだからってのもあるのだけれど、魂甲斐もなく感動してしまったのは、正直に告白してしまえばキッズ・リターンの最後のセリフのような歌じゃんって事なのかにゃー。

しかし、PVが素晴らしいのは夜空を星空を撮らなかった事だ。
ガス・ヴァン・サントの少年の移動撮影にはない力を感じる事に感激するのは、まあとことん安い魂の持ち主だとは思うのだけれど、歩くことを止めずに動きながら歌を歌ってる翔太の姿には唄う事に対して嘘がない。
星空を見ていたいって歌詞に合わせて真昼間に星が点ってはいないだろうその上空を見上げる姿にマイク50本とかそういう感じだ。
アポロ・シアターでパフォーマンスをした脅威の新人みたいな煽りで何年かまえに知ったこの青年がこの2011年の冬にニュージャックスウィングな曲調で恋愛でもなくただのハッピーかネガティブかってだけの黙示録の両極じゃなくて、事の寸前の歌を歌ってる事に感激する。

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まだ終わらない
終わりたくない
この世界は輝いて

まだ終わらない
始まってもない
この星空を見ていたい
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たぶん、夜に見上げる星空だけが星空じゃない。。。

俺たち男が、真昼間に舗道を歩きながら見上げる星空っていうのはな、例えば、君の事なんだよ。
翔太が歌ってくれてんのはそういう事なんだよ。