乙女の背丈程の円筒のなかに一本のピアノ線がぶら下がっており、その頂点にはコイル式の熱伝導装置、ピアノ線が熱で赤く発行し、円筒の内部を少しだけ焦がす、熱伝導のスイッチは嗅覚的センサー、主に死臭、花の香り、メスの香りによって。

不正触発回路、乙女の影を食う限界装置。
やがて燃え朽ちる。
女の存在を察知する度に内部から「壊される」。
外部の触発と内部の自殺。