僕の大好きな歌に「君と二人で居るために、ひとりきり」って歌詞があるけれど、この季節の君に近づくために必要なのは絶対の孤独だと思ったんだ、世界から孤立する事が最優先だって思った、言葉に砂糖餌付けして傀儡できちゃうから女の子にも語りかけてしまうしいいように話しちゃうんだ、それが快楽になる、どんな言葉で花束つくれば女子が悦ぶのかを試すような試験管に空間を爛れさせて、お気に入りをチェックする、くだらないよ、おかしい、気が狂ってるんだ、誰かの火照った頬を想いながら装填した言葉なんて、君じゃない誰かのために言葉を放つなんて、この俺が、この俺という生命が、君を称えるためだけに光にまで命乞いしてみせたこの俺が他の誰かに言葉放っちまってただなんて、過剰に創りあげてきた精密な横暴の多重人格を容易く演じてしまえるんだ、その舞台のうえでいつまでも踊ってたら、この冬の君に会えない気がした、俺があそこにずっと居たら君はほんとうにどこかへ去っていってしまう気がした、俺のなかから君以外のすべてを追いだそうと思うんだ、傑作だろ、俺を君だけにしちまおうって魂胆なんだ俺、いかれてなんていないよ、むしろ誰よりも神聖な正常鼓動だ、夜が轟音で花を千切るから、僕はこうやって君に言葉毛布をかけたがる、誰も今夜君が作るものがわからなかったね、僕は一瞬でわかった、作った事あるもの、君が好きだって言うからバターチキンカレーを作った、だからあの鶏肉がヨーグルトの香水のなかで浸かってるのを見ていっぱつでわかった、答えられないのははずいからだよ、まさか、君が問題を出して僕が答えを言うだなんて、まさか、まさか、君はまた飽きずに「Youは、何色がお好きですか??」なんて馬鹿げたかわいい質問してるから、俺は静かに闇よりも強く呟くしかないじゃないか、「シット。。。君色だよ」、まさか、まさか君に言えないよ、君の瞳に触れる場所に書けないよ、