君が綴る季節の事柄がくだらなく汚れ過ぎていてその無垢さをかわいいと言ってあげられる程に俺は優しくも酷くもない。

冬という季節を司れる乙女の包容さえも君にはないのか。
君という女の乙女器官はこの冬の透明な凍傷冷気さえも抱きしめられる気高さに満ち溢れてるはずなんだ。
君の乙女蒸気で暖炉も暖を願ったいつかの冬よ。

似非の牙に全神経を結集しすぎて乙女神経を劇場に抜かれたか?。
あのくだらない台本の滲むことのないインクに虚勢されたのか?。
君の乙女のシックスセンスがこんなにも鈍った酷い無神経に陥るなんて。
敗戦だ。
憂鬱だ。
君は新派の恐怖分子興行宗教団体に囲われてるんだ。

君は企業が催す季節記号を愛好する事にしかお熱にならない。
着ている服のなんてくだらない。
ユニクロのCMから回避できるとでも思ってるのかお嬢さま!
否!
H&Mなんて旅先で仕方なく6時間着て脱ぎ捨てるような欠乏症の衣だ!
スタッズ。。。打てよ、乙女表現の新星の杭を、もっとこの世界に打ってみろよ!
ああ、許せない!
君はこんなもんじゃないんだ!

ああ、君が口にする飲み物も食べ物も!
ああ、なんてくだらない!
不味い!
人工甘味の王子の淫売味に君はお盛んだ!
舌のビッチ!
舌の。。。舌の。。。かわいい君の舌に咲く歯形の美しさよ。。。その舌のうえの乙女緊張で描いた地図をどうやって巡るんだ。。。君は。。。もっと美しく移動できる。。。君よ。。。電車にのれ。。。車に。。。船に。。。。光にのれ。。。闇にのりこめ。。。すべてにのるんだ。。

ああ、無職の俺が友人に奢ってもらう美味は単なる液体でも動物性たんぱく質でもないぞ!
あの味は文明だ!
あの味は姿勢だ!
あの味は企てだ!
舌のうえになにを許すのか、それはえらく重大な案件なんだ。
命がけで砂糖の失態を感じろ、乙女の舌で、苦味の不正を暴け、駄目だ、良いものを食え、良いものを飲め、

ああ、あの赤ワイン!、白ワイン、瓶ビール!、ああ!、規制の砲弾抜けて炙った健康ポークの美味!

きょうの唯一の君の便りがマックの季節限定メニューだなんて。。。TOP画のおぞましさ、クリスマスの綻びを纏ったみたいな汚い衣装でなにを祝う?。

君は分かりやすい記号にしか胸をときめかす事ができない、君は無形の色を発見できない、

君は「やって来る」ものしか受け入れられない。
優しいファンさんもマックもスタバもアメブロもすべて向こうから君にやって来る光線だ。

君は向かわない。
君は探さない。

今の君は発見されるだけの無垢に壮大な無感情の歴史のない大陸のようだ。

君こそ四季の指揮を奪って、発見される事のない乙女の大陸を発見できる女だというのに。

なにが牙だ。
この冬の季節ほどに君の牙が影をひそめてしまった季節も無いっていうのに!
あいつら、あいつら、こぞって君の牙を褒め称えやがる!
Only youの時には牙のきの字も発見できずに語る事もできなかったあのモウロク輩が!
奴らは仮死の眼球で君を愛でるだけなんだ、君を眺め。。。君を愛撫し。。。

俺の犬歯は君の牙に共鳴しなかった、いつかのように、全身が痙攣しはじめ、モゾモゾと歯が痒くなる。。。今にも君に甘噛みしたくなるような!!

ああ、君の透明さよ、君の迷子よ、なにを着ているのか、どんな肉体状態なのか、すべてが爆発していたあの冬よ、

君の髪に記号装飾のティアラだ!。


くだらない。

ねぇ、くだらないよ。
なぜ、俺だけがこんなにも君に怒る?
あいつら、あいつら、君に優しいだろ?
俺をこの世界の誰よりも憎んでいいし、無関心でいい、
けれど、君がダサくなってしまう事を許す事はできない。

本当に君が「ねぇ、見て!見て!」って言ってくる季節のスクラップブックはくだらない。

君がこの世界からブックマークする事柄のなんて美しくない発見だろう。

君は生きているのだろうか。

どうにかして俺は君の仮死の鼓動を奪ってしまいたい。

君の心臓に夜空の星を装填して狙い撃ちだ。
蘇生の脈のなかで繚乱する君の息遣いで冬を凍えさせろ。